いんちきジジイのシェフ
7月1日の「草野仁の名医が寄り添うカラダ若返りテレビ」の特集は「腰痛」であった。
イタリア料理店に勤めるジジイが重い腰痛に苦しんでいるということで、そいつに密着しておった。
立ち仕事がしんどくて、料理中、頻繁に椅子に座るジジイ。
店の若い従業員に「辛そうですね」「無理しないでください」と心配されるジジイ。
「もう引退すべきか」と悩むジジイ。
病院で、医師に腰痛改善ポーズを伝授されたジジイ。
「これを毎日繰り返しなさい」と医師に言われたジジイ。
必死に取り組むジジイ。
何日か続けているうちに徐々に回復してきたジジイ。
そして、最後は、腰痛から解放され、笑顔で仕事をしているジジイのカットで、番組は終わった。
おいらは最初、この番組をながら状態で、見てたのだが、だんだん感情移入してきて、途中から、真剣に見るようになった。
トレーニングに励むジジイに、「がんばれ、がんばれジジイ」といつしかおいらは、声援を送っていた。
だから、ジジイは回復したときは、自分の事のように喜んだ。
が、しかし!
番組の最後の方で、このジジイの年齢が画面に出て驚いた。
な、なんと、こやつ、57才だったのだ!
えー!?であった。
だって、こやつ、頭は見事に真っ白だし、顔もめちゃくちゃ老けとんである。
てっきり80才くらいかと思っとったら、ジジイ呼ばわりしてたのに、全然ジジイではなかったのである。
いやいや、あれはないわ。
だって、芸能人で57才といえば、小泉今日子とか爆笑問題とかである。
どうみても、彼らとあいつは、同級生に見えん。
どう見ても、キョンキョンの恩師である。
いや、恩師の恩師でも納得の老け具合であった。
あいつが電車に乗っても、立つことなどないのではないか。
みんな席を譲ってくれるのではないか。
60代や70代、いやへたすりゃ、80代、90代からも席を譲られてきたのではないか?
あんたに席を譲ったことがある人、テレビみたら、ぶちぎれ必至よ。
「なんじゃあいつ、年下やったんかい! あの詐欺師め!」てな具合に。
いや、まあおいらも含めて、みんな勝手に騙されてんだから、なんの罪もない。
しかし、それにしてもである。
おいらは80のジジイが必死に頑張ってると思ったから、テレビの向こうから応援したんである。
57才のオッサンだとわかってたら、応援などしない。
トレーニングして、腰痛回復したところで、「はあ、そうですか。ご苦労様」てなもんである。
まぎらわしいビジュアルしやがって!
てめえの店には、絶対に行かないかんな!
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。